清水 計宏
世界が新型コロナ感染症(COVID-19)との共存へ移行するなか、各種ディスプレイを介して遠隔(リモート)で接触できるテクノロジーとそのアプリケーションが急速な広がりを見せている。現実と仮想が複合したXR(AR/VR/MR)、オンライン空間において多人数でシェアしながら3Dシミュレーションができるメタバース(Metaverse)、SNS上のインフルエンサー・マーケティングといった領域には活気がある。
なかでも、デジタルヒューマン(Artificial Human:人工人間)やバーチャルヒューマン(Virtual Human:仮想人間)といった画像生成テクノロジーはAIやNFT(非代替性トークン)と結びついて、新たなコンテンツ産業の旗手となり、存在感を増している。 従来、バーチャルキャラクターや対話型チャットボットであったものが、バーチャルヒューマンへと進化する流れもある。国内では低調だが、世界では50億台近くが普及しているスマートスピーカー搭載のAI音声アシスタントが、バーチャルヒューマンへとグレードアップする動きもある。 (写真はLGのRaeah Kim)
バーチャルヒューマンは、医療・福祉、教育・トレーニングへの応用も模索されている。ただ、いち早く市場が形成されているのが、ブランディングやマーケティング、販売促進、プレゼンテーション、エンターテインメント、ファッションといった商業分野である。新たなアイデンティティや流行を追い求めている若者層が、主な利用者や潜在顧客になっていれば、導入効果は概して高い。
バーチャルヒューマンは、年をとらず、疲れを知らず、病気で休むこともなく、休暇も要らず、不祥事を起こすこともない。時間や空間にとらわれず、居場所はコンピューター上で人工的に生成することができるため、高い汎用性がある。すでにECサイトでは、カスタマーレビューやコメント、インフルエンサー、アンバサダー、ブロガーが販売・マーケティングに大きな変化をもたらしているが、バーチャルヒューマンも販売・プロモーションや接客の在り方まで変える可能性がある。
コスト削減やSDGs(持続可能な開発目標)への貢献、業務迅速化などメリットがある一方で、合成メディアであるディープフェイクの側面もあり、既存のルールや慣行とのしがらみ、真偽の判定、デジタルID、著作権などに絡む、法的・倫理的な課題や問題も派生している。一時的な流行に終わるのか、その導入効果がいつまで持続するかを見極めている慎重派もいる。
市場は形成されたばかりで、テクノロジーは日を追うごとに発達している。「AI+クラウド」が中核となるDXが進展するなかで、ブレーキをかけるよりも、アクセルを踏む力が勝っているのが現状である。
バーチャルヒューマンの商業利用が進んでいる国として、韓国がある。この国における多数の事例になかで、最近のトレンドを中心に追ってみたい。
韓国LGエレクトロニクスは、2021年1月に米ラスベガスで開催されたDigital CESにおいて、シンガーソングライター兼DJのバーチャルヒューマン「Raeah Kim(レア・キム)」をデジタルアンバサダーとして起用した。3分間にわたり製品プレゼンテーションをして、世界のメディアに取り上げられた。
Raeahは、ホテルなどの空間を清潔するための防疫作業をする滅菌ロボットやノートPC(LG gram)、映像制作者向け有機ELパネル採用モニター(UltraFine OLED Pro )について説明した。彼女は、写真・動画共有SNSのInstagram(インスタグラム)では、実在するかのような投稿をしており、音声ファイル共有サービスのSoundCloudでも楽曲を発表している。
2021年3月から、韓国の VR コンテンツ開発企業であるEVR Studioのアクションアドベンチャーゲーム Project THに登場するヒロインで、K-Popガールグループ ORDOのメンバーの「SIRA(シラ)」=写真=は、ダンスカバー動画をYouTubeで公開して視聴数を稼いでいる。カバー曲は、Chris Brown & Young Thugの『GoCrazy』。 SIRAは、リアルタイム 3D 制作プラットフォーム「UE4(Unreal Engine 4)」を使用して制作されたバーチャルヒューマン。EVR Studioは、2016年から感情移入させる VR プロジェクト「Project M」に取り組んでおり、ティーザービデオのリリースから始まった。制作にあたっては、一人の女優の顔を 3D スキャンして、リアルテクスチャを生成、ブレンドシェイプを使ってさまざまな表情を作り込んでいった。視聴者やユーザーが感情移入をしやすくするため、SIRAの表情にどれぐらいの感情を盛り込んでいくかを試行錯誤した。
SIRAと呼称が似ているデジタルヒューマンに「Sua(スア)」=写真=がいる。この女性もK-POPスターのモデルである。2020年 6月からUnity Korea 公式キャラクターのデジタルセレブリティになっている。韓国On Mind が、米AMDにより開発された髪と毛皮のレンダリングとシミュレーションテクノロジーを駆使して作成した。自然でリアリティのある容姿に仕上がっている。 Suaの特徴は、ゲームエンジンUnity によるリアルタイムレンダリングにより、身体全体が毎秒 30 フレーム以上で動作でき、 4K で表示しライブで受け答えできることだ。
ソウルに本拠を置くSidus Studio-X(サイダース・スタジオエックス)が作成したバーチャルインフルエンサー「Oh Rozy(オ・ロジィ)」の人気も急上昇している。彼女は2020年8月に誕生し、22歳の女性と設定されている。ファッション雑誌『W Korea』(2021年5月号)にファッションモデルとして登場して、人気に火がついた。保険会社のShinhan Life のブランドキャンペーンで成果を上げているほか、ホテル、EV(電気自動車)、ファッションブランド、SDGsキャンペーンと幅広い広告・宣伝に起用されており、すでに100件超のスポンサーを抱えている。広告収入だけで10億ウォン(86万4,300ドル)を稼いだと推定されている。2021年10月12日時点でInstagramのフォロワーは10万1000人を超えている。Oh Rozyは、韓国語で「唯一無二」を意味している。引き締まったボディと容貌でも個性が表現されている。
韓国を拠点にロッテ百貨店などデパートの運営をしているLotte Shopping(ロッテショッピング)のショッピングチャンネルを運営するLotte Homeshoppingは2021年9月に、テレビショッピングのショーホストとして、29歳の美人バーチャルヒューマン「Lucy(ルーシー)」=写真=の採用を決めた。 Lotte Homeshopping が企画・作成に乗り出したのは2020年9月のこと。バーチャルな顔を生成するため、実際の女性モデルを撮影した画像を何枚も合成して生成した。肌の毛穴まで見えるようにしたハイパー・リアリズム・モデリングと呼ばれる手法により、リアリティある存在感を増感させている。2021年2月にはInstagramのアカウントを取得し、同年8月末には2万2,000人のフォロワーを獲得した。Lucyは、顧客とコミュニケーションをしながら直接販売にも携わり、AIを利用した音声表現とさらに動きを自然に調整していくことで、活動範囲を広げていく計画。 Lotte Homeshoppingでは、このメタヒューマン(超人)開発プロジェクトを遂行するため、韓国の映画製作会社Next Entertainment World(NEW)とともに、VFX(視覚効果)の eNgine visual wave 、KAIST(韓国科学技術院)と提携している。また、リアルなビデオコンテンツを制作するスタートアップであるFor By Fou(4by4)に30億ウォンを投資することも決定している。
For By Fouは、AIベースの画質ソリューション「PIXELL」を開発したVisual Techのグループ企業。4K/8Kといった高解像度で画像を修正・加工する没入型コンテンツ制作を得意としている。ディープラーニングを用いて、画質を60%以上向上させ、パフォーマンスの向上を図っている。2020年9月には、ビッグデータに基づいて映像コンテンツのリコメンドサービスを組み込んだ動画共有プラットフォーム「KEYCUTstock」を立ち上げた。
このほかに、サムスン電子のブラジル法人が、社員教育用に制作したバーチャルヒューマン「Sam(サム)」がいる。一時期、オンラインコミュニティーで公開され、「Samsung Girl(サムスンガール)」と親しまれていた。どちらかといえば、バーチャルキャラクターであり、韓国のサムスン電子からは公認されなかったようだ。いまは削除されている。制作にあたったのは、ブラジルの3DCGデザインスタジオ「LITHGFARM」。
サムスン電子関連のバーチャルヒューマンとしては、傘下のSTAR Labsがリリースした「NEON(ネオン)」の方がはるかに高品質で知名度が高い。これはバーチャルヒューマンがトレンドになるきっかけとなった。このNEONについては、改めて取り上げる予定。
AI先進国になった中国においては、これまでCGによって合成されたバーチャルキャラクターや対話型チャットボットが商品プロモーションやブランディングに2010年代から利用されてきた経緯がある。それがしだいに、リアリティのあるバーチャルヒューマンへ移行している。2021年は、バーチャルキャラクターやバーチャルアイドルからバーチャルヒューマンへの移行期だと言っていい。
最近、活躍が目立っているのが、中国初のバーチャルヒューマンと標榜している「AYAYI (アナイ)」=写真=。人間そっくりな肌の質感だけでなく、光の当たり方で刻々と変化する陰影までも表現され、高いリアリティが評価されている。 AYAYIは、中国でデジタルヒューマンIP (Intellectual Property)を運営・制作するRanmai Technology(RM)が立ち上げた中国向けの仮想女性。開発に際しては、RMと提携している日本のAww(守屋貴行社長)が開発したバーチャルヒューマン・テクノロジー「MASTER MODEL」を用いた。Awwは、日本初のバーチャルヒューマンカンパニーをうたい、「imma」「plusticboy」「Ria」といったバーチャルモデルをプロデュースしている。 MASTER MODELには、3DCGや映像の制作、プロデュースをしてきたスタッフの知見とテクノロジーが生かされ、CGで人の顔や動きをどのように上手く作っていくかのノウハウが蓄積・集約されている。Awwは、MASTER MODELのライセンス事業を手がけており、日本でディズニージャパン、KDDIなどとバーチャルヒューマンの共同プロデュースと共同開発をしている。中国においてRMのIPとインフルエンサービジネスの専門知識とノウハウ、開発力を合わせることで、NFTを含むバーチャルヒューマンの事業を加速する方針を打ち出している。
AYAYI は、2021年5月に中国最大規模のソーシャルコマースプラットフォームを運営するRED(小紅書)のアプリ「RED(小紅書)」から活動を開始。初回投稿の閲覧回数は約300万回で、フォロワーも約4万人を獲得した。フランスの化粧品ブランド「Guerlain(ゲラン)」や音楽レーベル「Modern Sky(摩登天空)」のバーチャルアーティスト専門ブランド「No Problem」とタイアップしている。2021年9月末からは、デジタルキュレーターとしても活動しており、同年12月に上海の商業施設「TX淮海」で開催されるNFTアート展のキュレーターも務める。
2021年10月1日には、世界最大の B2B(Business to Business)トレーディングプラットホームを運営するAlibaba(阿里巴巴:アリババ)に就職し、そのECモール「Tmall(天猫)」のセールイベント「Tmallスーパーブランドデー」のナビゲーターに就任した。
世界的なデザイナーと共同で、AYAYIの名を冠したアパレルブランドもリリースし、スタイリッシュなアイテムを投入していく。2022年には実店舗もオープンする計画。現実と仮想の両世界をリンクする新たなショッピング体験をもたらしている。
中国の大手通信機器メーカーのHuawei(ファーウェイ:華為技術)もバーチャルヒューマン「Yunsheng(雲笙:ユンシェン)」=写真=を発表している。2021年9月に開催した法人向けICTソリューションの総合展示会「Huawei Connect 2021」の開幕日に、Huaweiとしては初めてのYunshengがステージに現れた。 Yunshengは、バーチャルヒューマンの新入社員として、Huaweiに入社したばかりという設定で、同社取締役副会長兼輪番(ローテーション)会長であるXu Zhijun(徐直軍:エリック・シュー)氏の「Innovating Nonstop for Faster Digitalization(より速いデジタライゼーションへ向け止むことのないイノベーション)」をテーマにした、基調講演のステージに登場した。このイベントでは、ユビキタス・クラウド・ネイティブ・サービスとして、業界初の分散型クラウドネイティブ製品「HUAWEI CLOUD UCS(Unified Computing System)」が発表され、このHUAWEI CLOUDに参加する最初のバーチャルヒューマンとしてデモされた。
Yunshengは、 HuaweiがAIを活用して自動モデリングし、AI音声ドライブ、AIレンダリングアクセラレーションを介してデジタルコンテンツとして生成された。中国のSNSのWeibo(ウェイボー:微博)にアカウントを開設し、下記のような投稿をした。
「みなさん、こんにちは。私はYunshengです。Huaweiに入社しました。本日、社長と同じステージに立って、Huaweiでのデジタルライフの夢を実現できたことを大変光栄に思います。今日の私のパフォーマンスに満足していますか?」
YunShengは、実際の人間をシミュレートした対話や決まり文句の作成、プレゼンテーション、ライブストリームに起用される。眼鏡、スウェットシャツ、ジーンズを身に着け、短い赤髪の23歳の少女として設定されている。HUAWEIがYunShengを具体的にどう活用していくかについて、発表時点では明らかにされなかった。
中国において、AIチャットボット「Xiaoice(シャオアイス:小氷)」=写真=がバーチャルヒューマンへと転身する動きも見逃すことができない。 Xiaoiceは、2014年5月30日にマイクロソフト(Microsoft)のAI&リサーチ部門でAIチャットボットの研究をしていたチームが発表した中国向け女性型AIチャットボットだ。オンライン上で繰り広げられた会話を集めたデータを利用して、ユーザーと自然に近い形で会話ができることを目指している。会話の文脈が理解できるため、ユーザーに合わせたコミュニケーションができるのが特徴。18歳のアジアの少女と設定され,ピュアで愛らしいイメージがあり、「萌妹子」(かわいい女の子)と呼ばれたりしている。孤独に陥っている人にとっては、友人や恋人の代役も果たしている。 Xiaoiceに続く第2弾として、日本のLINEユーザー向けに女子高生AI「りんな(Rinna)」が作成された。りんなのサービスにあたっては、Xiaoice をベースにしながら、マイクロソフトAI&リサーチとBingチーム、日本の開発チームが連携した。女子高生らしい、ときに奇抜で辛口な対応や、しりとり、探偵ごっこ、犬の認識など、ちょっと風変わりな能力が、少しずつ付加されるのが魅力にもなっている。感情的なつながりを持つAIコンパニオンであり、人間のコミュニケーション、愛情、社会的帰属のニーズを満たすことを目的としている。
マイクロソフト中国は、2020年7月になると、Xiaoiceの事業を分割し、北京に本社を置く別会社XiaoIce(シャオアイス)にした。名称は同じだが、会社と区別するためI を大文字にすることがあり、ここでもそれを踏襲する。
これにより、Xiaoiceサービスが中国に最適化され、商業ペースの利用が加速することになった。当初、Xiaoiceは「Little Bing」と呼ばれており、いまもこの愛称が残っている。現在、第9世代のLittle Bingとなっている。
Xiaoiceは、中国においてマイクロソフトの検索サービス「Bing」に採用されてきた。Windows 11のリリースに合わせて、マイクロソフトのモバイルサービスとも統合されることになった。
2021年9月にマイクロソフト中国は、没入感のある体験やバーチャルキャラクターとの交流ができる新たなソーシャルネットワークプラットフォーム「Xiaoice Island(シャオイス・アイランド)」を立ち上げている。このアイランド(島)では、自分に合ったAIチャットボットをカスタマイズできるサンドボックス・システムを導入。サンドボックスとは、隔離された領域でプログラムを実行し、問題発生時においても、ほかのプログラムに影響を及ぼさないようにする仕組みのこと。
それぞれのAIボットは異なる文化的背景を持てるようになっており、ユーザーが求める役割に基づいて、顔、声、性格、才能を特徴づけることができる。AIボットを訓練することで、ユーザーの感情に呼応したり、数学、コンテンツ制作、科学といった分野で知的にインタラクションでき、ユーザーのライフスタイルに合わせて、音楽を奏でたり、詩を読んだり、物語を語ったりすることもできる。
つまりTencent(テンセント)が提供しているインスタントメッセージアプリ「WeChat(微信)」のように、ユーザーはAIとオーディオやビデオを使って、1対1の会話やグループチャットを楽しむことができる。
Xiaoiceは詩作も得意で、2017年5月にAIが百パーセント創作した詩集『陽光失了玻璃窗』(陽光がガラス窓をなくした)=写真=を北京聯出版公司から出版している。印刷版と電子書籍版があり、有料購読ができる。この詩集は、1920年の中華民国時代からの中国現代詩人519人が創作した数千編にのぼる詩について、延べ1万回にわたり学習と反復練習を繰り返して現代詩をつくる能力を備えたとしている。提示された写真や画像の視覚情報と文字データを融合させて、鑑賞できる美しい詩を創作することができる。出版時には、7万編を超える現代詩を編み出していたが、厳選された139編が書籍に収められた。 XiaoIceは、Huawei、Xiaomi、Oppo、Vivo、Tmall、Nvidiaなどの企業とのパートナーシップを結んでおり、その機能強化とアプリケーションによる最適化へと歩を進めている。さらに、NIO(上海蔚来汽車)、SAIC Motor(上海汽車集団)、Nissan(日産自動車)といった自動車メーカーと協力しており、EV(電気自動車)や自動運転車への搭載も見込まれている。 中国では、メッセージアプリ「WeChat」「Weibo」「Tencent QQ」など9つのソーシャルプラットフォーム上で、Xiaoiceが利用でき、この数は増えていく見込み。音楽専門プラットフォーム「music.163(網易雲音楽)」(ネットイーストクラウドミュージック)のアプリと連動したり、中国聯通傘下の音楽プラットフォーム「WoMusic(沃音楽)」と共同で、音楽制作プラットフォームをリリースしたりもしている。
Xiaoice は、Alibabaグループ傘下の動画共有サービスト「優酷(Youku:ヨウク)」にも導入され、ユーザーが気に入りそうな動画を勧めてくれるサービスなどで、視聴者との交流を促進している。
また、デンマーク発祥のファッションブランド「SELECTED」や中国シルクロードグループの「万事利(Hangzhou Wensli Silk)」など向けにデザインした関連製品を発売したりもしている。
マイクロソフトの発表によれば、Xiaoiceのユーザー数は世界で6億6,000万人に上るとしている。Xiaoiceは、もともとAIアシスタント「Cortana(コルタナ)」を開発していたときのサイドプロジェクトだったが、いまでは中国において人間とAIの対話に欠かせなくなっている。
Cortanaは、Alexa(Amazon) 、Google Assistant(Google)、Siri(Apple)と同様のAIアシスタント。これまで、Windows 10、Windows 10 Mobile、Windows Phone 8.1、Microsoft Band、Xbox One、iOS、Androidに対応してきたが、Windows 11ではタスクバーから削除された。
マイクロソフトのAI関連では、iOS用に開発したAIアプリケーションに、「Seeing AI」がある。これは、カメラデバイスを使用して人とオブジェクトを識別し、視覚に障害のある人に、オブジェクトを音声で説明する。Azure Cognitive Services によって実現されたプロジェクトの1つである。目の不自由な人に寄り添ったAIになっている。
バーチャルヒューマンの事例は、日ごとに増えており、他の国々については次回にまわしたい。バーチャルヒューマンの源流とNFTとの結びつき、表面化している問題点なども追ってレポートする予定。
<つづく>
(清水メディア戦略研究所 代表)